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今夏の家庭菜園の異変“強害雑草”の出現“

   今年の夏は今まで経験したことのない酷暑、乾燥気象に見舞われました。私のささやか
   な家庭菜園も異変がありました。
   今まで畑で目にしたことのない2種の雑草とここ数年、畑に入り込んだ“コニシキソウ”
   が繁茂し、酷暑のなか草とりに苦労したのです。植物図鑑でその2種の雑草名を調べた
   ところ“コスズメガヤ”と“ゴウシュウアリタソウということがわかりました。
   この2種とここ2,3年、畑で見られるようになったコニシキソウの3種の草が競合しな
   がら畑を寡占、繁茂したのです。

写真&解説 本 部 宮 本 聰
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【コスズメガヤ(小雀茅)】(イネ科1年生)

   明治時代に侵入定着したということですが、我が畑では見かけない草でした。
   今夏はこの草が侵入繁茂したのです。根がしっかり土中深く食い込んでいて、上部の
   茎に種子を多くつけて種子散布するので、非常に厄介な雑草です。
   ところが、この草が方々の道路や遊歩道のコンクリートやアスファルトの割れ目に生え
   ているのを発見しました。この草は、灼熱のコンクリートやアスファルト道路の割れ目
   でも繁殖する能力があったのです。
   他の草ではとても生存できる温度ではないので、他の草との競合もなく一人勝ちで繁殖
   しているのです。でも、どうしてこの草が我が菜園に侵入したのか?疑問に思い畑に沿
   った道路を調べるとアスファルトの割れ目や縁石のコンクリ―トとの境目にこの草が生
   えていたのです。そこから種を飛ばして畠に侵入したのだと納得した次第でした。
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【縁石上のコスズメガヤ(小雀茅)】(遊歩道で)
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【ゴウシュウアリタソウ(豪州有田草)】(ヒュ科)

   昭和初期に侵入が確認され、短期間で開花結実するので畑地の害草となっているとの
   ことです。発芽、分枝して茎から根を出し、地面を這い成長します。世代交代が早く、
   葉と葉の間の茎に種子をびっしりつけて、瞬く間に繁茂して地面を覆う強害草です。
   茎からも発根をしているので、草取りが厄介な難物でもあります。我が畑にどこから
   種子が飛んできたのか、未だ想像がついていません。
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【コニシキソウ(小錦草)】(トウダイグサ科)

   明治20年ごろ日本に侵入したということです。この草はわが畑では数年前から観察され
   ています。ゴウシュウアリタソウと同様に地面を這って成長します。
   コスズメガヤ程でないが道路脇の縁石とアスファルトとに間に生えているのを見かける
   ので、高温に強い草だと思います。
   また発根箇所が少ないせいか、手取り除草が比較的容易な草です。
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